沖縄の童謡、あそび歌

2018年11月11日(日)
 
月も変わり、かなり話が遡るのですが
どうしても書き残しておきたかったので・・。
 
世田谷区の経堂で毎年行われている
「経堂エイサーまつり」というイベントの中で
私達のグループも演奏
をさせてもらいました。
 
16時から二時間ほどのステージ。
舞踊演目あり、民謡あり・・1時間のプログラムを組んで二回まわしにしたのですが
今回もソロ演奏の時間を少しいただきました。
 
何歌おうかな~?と考え、すぐに浮かびました。
「3歳児のママである今の私だからできること
沖縄の童謡、あそび歌を何曲かやってみよう!
 
童謡って各地に(それこそ世界中に)たっくさんありますよね。
沖縄にも島それぞれ、各地域に童謡や遊び歌などがいろいろあるのです。
私がもともと知ってる歌、今回新しく勉強した歌・・
たくさんの候補の中から3曲歌うことにしました。
 
 
まず、絶対に歌おうと決めていたのは「花の風車
(ハナヌカジマヤー)」
これは私が子供の頃に母がよく歌ってくれていた曲。
神奈川&東京で育った私にとって、沖縄の歌は独特なリズムを感じられることと
友達誰も知らない歌を教えてもらえる優越感?があり
とっても嬉しくて大好きな歌でした
 
歌詞はこんな感じ
 
花ヌ~ 風車(カジマヤー)やスリ
風(カジ)連れて(ツィリティ)巡る(ミグル)
チントゥンテントゥン マンチンタン ウネタリ主ヌ前(シュヌメー) ウミカキレー
 
我んや友(ドゥシ)連りてぃスリ
なまどぅ巡る巡る
チントゥンテントゥン マンチンタン ウネタリ主ヌ前 ウミカキレー
 
実は、母が歌ってたのはもっと簡単でこうなんですけどね(笑)
花の~カジマヤーや スリ 風受けて~まわる
チントゥンテントゥン マンチンタン ウネタリ主ヌ前(シュヌメー) ウミカキレー
 
うちの母は三線弾けませんし、当たり前の話ですが口ずさんでくれていました。
ということで、今回ステージで歌うと決めたものの
どうしても三線や笛を伴奏にするイメージが沸かなくて
今回はアカペラで歌ってみました(笑)
やっぱり何度歌っても可愛い歌でした~。

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そして次は「いったーあんまーまーかいがー」という歌。
       
いったーあんまーまーかいが
べーべーぬ 草(くさ)かいが
べーべーぬ まさ草(くさ)や
畑(はる)ぬ わかみんな 姉小(あんぐゎー)そーてい
 
(訳)あなたのお母さんはどこへ行ったの
山羊の草を刈りに行ったのよ
山羊の好きな草は畑にあるわかみんな 姉さんも連れて行ったのよ
 
歌詞だけ見ると何言っているんだかわからないですよね(笑)
「あんたの母さんどこね~?」「やぎの草取りにいったさ~」っていう
何気ない歌なんですけどね。
 
この歌はメロディーがと~~っても綺麗
なんです。
ということで、たっぷりゆったり歌いたくて三線もシンプルに。
お友達にお願いして、笛の伴奏をつけてもらいました。
 

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この写真は旦那っちが、抱っこした息子の頭越しに撮ったもの

私が息子っち見つめて歌ってるのバレバレ(笑)
 
そして3曲目はよくやる演目なのですが
「赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)」
これは手遊びがつくのです。
 
赤田首里殿内 黄金灯籠さぎてぃ
うりが明かがりば 弥勒うんけ
シーヤープー、シーヤープー(頬を指でさす)
ミーミンメー、ミーミンメー(耳をつまむ)
ヒージントゥー、ヒージントゥー(肘を指でさす)
イーユヌミー、イーユヌミー(手のひらを指でさす)
 
これは曲を始める前に手遊びを皆さんに教えるのですが
大人の方も結構一緒にやってくださるので
みんなで童心にかえれる大好きな演目
です。
 
ちなみに、簡単な手遊びなので息子っちももちろん覚えているのですが
家ではやっても人前では絶対やってくれません(笑)
人前でもできるようになったら、ひょいとステージにあげようと企んでいるのにな・・
私の思惑見透かされているのか?
 
 
それから、今回は時間の関係でボツにしましたが
私が大好きなわらべうた「てぃんさぐぬ花」の歌詞も書いちゃいます。
 
てぃんさぐぬ花や 爪先ちみさちに染すみてぃ
親うやぬゆしぐとぅや 肝ちむに染みり
(意)ほうせんかの花が爪を赤く染めるように
親の言うことも心に深く染めておきなさいよ
 
この歌は歌詞がたくさんあるのですが、
教訓歌として心にとどめておきたい言葉が満載です。
 
いち足たらん事くとぅや 一人(ちゅい)足れだれ
互たげぇに補うじなてぃどぅ 年や寄ゆる
(意)行き届かないことは 一人でやらず助け合いなさい
お互いに補い合ってこそ 世の中は成り立っている
 
宝玉やてぃん 磨かにば錆びす
朝夕肝磨ち 浮世渡ら
(意)宝玉と言えど磨かなければ錆びてしまう
朝夕と心を磨きながら日々を生きて行こう
 
誠する人や 後や何時迄いん
思事ん叶てぃ 千代ぬ栄
(意)正直な人は 後々のいつまでも
希望は叶えられ末永く栄えるだろう
 
 
童謡、わらべ歌って、とても短いフレーズの中に
綺麗な言葉や、懐かしい情景がぎゅーっとつまっています
今回あげた歌は沖縄本島の歌ばかりなのですが
母の田舎である石垣島や、他の離島にもたくさんの歌がありますので、
私ももっと勉強して、息子っちの心の奥底にちょっぴりでも残るように
たくさん歌ってあげたいな~と改めて思っています。
 
 
 
そうそう、本番当日の雰囲気ですが
この日は11月にしては暖かかったこともあり
たくさんの人に足を止めて聞いていただきました。
子供達もたくさん聞いてくれて、嬉しかった~♪
演奏面ではやっぱりまだまだ鍛錬しなければいけないところもありますし
反省点もいっぱいありますが、大好きな仲間達と一緒に
こんな素敵な時間をもつことができて幸せです。
 
息子っちも2時間のステージ全部聞いた上に、
終演後に出演者(エイサー団体の皆さんも)全員で行われる会にも一緒に参加してくれました。
少し前まで私が衣装着ると泣いて嫌がっていましたが、そろそろ見慣れてきたかな~(笑)

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この日だったか次の日だったか・・
息子っちが「三線の音楽楽しいね~。ママのシーヤープー楽しいね!」と言ってくれました。
もう、何よりの賛辞です!本当に嬉しかった♪
 
そして、この翌週が息子っちの七五三だったのですが
直前に衣装着た人々をたくさん見ていたので
(私達だけでなくエイサーの方々も色とりどりの衣装でした)
嫌がることなく、むしろ楽しそうに着ていたのかな~と思ったりもしています。
 
また来年もどこかで演奏したり歌ったりできたらいいな~