NIPT(母体血胎児染色体検査)について

イメージ 1

ずいぶんUPするのが遅くなってしまったのですが・・^^;
(そしてダラダラ何日もかけて書いてたので長文ですよ(笑))

NIPT(新型出生前診断)の話。
気になっている方も多いと思いますし
きちんと書かなくちゃなーんて考えているうちに
時間ばかりが過ぎてしまいました。

私が今通っているのは慶応大学病院ですので、この検査も行われています。
ということで、初診の日(7w0d)には
検査に関する説明を受け、資料をいただいていました。

そもそも出産前にこのような検査が必要なのか?
ということに関しては、いろいろな考え方があると思いますし
とてもデリケートな問題だと思っています。

私たち夫婦は、不妊治療を始める前から(子供は欲しかったので)
もしも妊娠中にダウン症児だとわかったらどうする?という話し合いをしていました。
二人ともアラフォー。やはりリスクは高い。
ダウン症でもわが子は可愛いに違いないけれど、でも、子供が20歳の時私たちは60歳を越える。
もし障害のある子を産んだ場合、一生面倒を見ることはおそらく叶わず
かといって、きょうだいを作れる可能性も少ないので
私たちが死んだ後、一人で自立した生活が送れるのだろうか?
誰かに迷惑をかけることになるのではないだろうか?と
どうしてもマイナスイメージしか生まれてきません。

一応この時(妊娠前の話し合い)は
ダウン症だとわかった時点であきらめよう。と決着したものの
でも、私の意見として「今は賛同するけれど、お腹に子供が宿ったときに同じような考えでいられるかはわからない」としていました。

そして、今年9月に妊娠判明。
不妊治療してようやく授かったわが子ですから、まだ生まれていなくても可愛いですし
それに、検査でわかるのはダウン症くらい。
他の発見できない障害を持って生まれて来たら、受け入れて育てる気マンマンなのに
どうしてダウンだけNGとするのかわからなくなっちゃったなぁ。
私の気持ちはこう変わっていきました。
時を同じくして、テレビでダウン症の子供を持つ芸能人の方の話を聞いたり
CMでダウン症でも幸せな生活を送れるというメッセージが流れていたり。
ちょっと気持ちとしても「なんとかなるのかも?」と思ったりもしていました。

ただ、実際に子供を授かって体も心も日々変化していく私と違って
主人はもちろん喜んでくれているけれど
でも、まだ父性の芽生えとか、子育てへの覚悟・・
なんて段階ではないだろうなぁというのもわかっていました。
検査を受けないことで不安になってしまうなら、受けてすっきりした方がよっぽど良い。
もしもダウン児だとわかったら、その時に先については考えよう。

ということで、私たちは出生前診断を受けることを決断したのでした。

ところで、出生前診断といっても、いろいろありますよね。
非確定的検査としては
○ 超音波計測(初期NTなど)による染色体疾患の可能性の評価
○ 母体血清マーカー検査(クアトロ検査,トリプルマーカー検査)
○ 母体血胎児染色体検査(NIPT)

確定的検査は
☆ 絨毛染色体検査
☆ 羊水染色体検査

費用もまちまち、検査を受けられる週数もまちまち。

ちなみに、私妊娠前は
どっちみち確定判断には羊水検査が必要なら、最初から羊水検査のみ受けたら良いのでは?
と思っていました。
その方が費用も安いですし(笑)、
非確定診断の検査結果を待って羊水検査を受けるのが遅れたりしたら・・
その後の判断ができないのは本末転倒だしなぁと考えたのです。

でも、やっぱりお腹に子供がいる状態で
「羊水検査には少なからず流産のリスクが」
なんて言われてしまったら、そんな怖い検査を受けるのはいやだーとなってしまいました。

女性は妊娠すると、体も心も「子供を守る」ことにまっしぐらですね。

さて、前置きが長くなりましたが
NIPTを実際に受けたのは12w0dでした。
旦那っちと一緒にカウンセリング(検査の説明等)を受け。
その場で旦那っちは口内の粘膜を綿棒で採取。
その後私は採血を行って終了。
検査結果は2週間後には出ます。

検査の概要は以下のとおり。

この検査は2013年4月から行われており、現在も臨床研究扱いである。
対象は
・高齢妊娠(出産時35歳以上)
・胎児が染色体の異常を指摘されている場合
・染色体異常の胎児を妊娠・出産したことがある場合

また、現在は多胎妊娠の方はこの検査を受けられません。

検査の簡単な内容としては
母親の血液中にある、胎児由来の遺伝子のかけらをあつめて
そのバランスを調べる
というもの。
(母親のものではなく)胎児由来であることを確定するために父親の遺伝子も必要とのことで、粘膜を採取しているのだとか。

ということはね、この検査で当然性別もわかります。
しかしながら、学会の方針で性別は検査の対象外とすることになったそうで
教えてもらえないのだそうです。
旦那っちはちょっと食い下がっていたけれど(笑)

そして、14w0dの診察の日。
朝から糖負荷検査を受けたりとバタバタしていましたし、つわりでぐったりでもありましたが
午前中に産科での診察を終え、午後に臨床遺伝外来で結果を受け取りました。

結果は陰性。
ひとまず安心です。


でもね、他にも子供が持って生まれてくるかもしれない病気や障害は
いろいろ考えられる。

今安定期も過ぎて思うことは
お腹の中で必死に育ってきているこの命を
まずはきちんとこの世に生み出してやること。
そして、生まれる時に持ってくる「何か」があるのであれば
それは私たちへの試練・・というか、受け入れるべきものとして
真摯に向き合っていこう。

そんな気持ちでいます。

これから検査を受けられる方、検査を検討している方へ。

男性、女性はどうしても物事の考え方が違ってきます。
そして妊娠中の女性はその時々でいろいろ思いが変わってきたりもします。
こまめに「どう思っているのか」を考えて、話し合って
それぞれのご夫婦にとって最善の道を選んでほしいと思います♪