出産時の話(今年一番思い出深い日)

もうすぐ2015年も終わりますが、今年一番のトピックといえばやっぱり出産。

忘れないうちに息子っち出産の話を記録しておこうと思います。
自分用の備忘録なので、長いっすよ(笑)

2015年5月6日
翌日の予定帝王切開に向けて慶応大学病院に入院。
ハイリスクハイリスクと脅されてきましたが、妊娠中胎児に危険が及ぶようなトラブルはなく
長い長い悪阻期間を乗り越えたあとはとても楽しいマタニティ生活を送っていました。
あと一日で子供が生まれるのかぁ・・って実感があまりないまま。

この日はGWの最終日。
のんびり過ごせるのは良いのだけれど、先生いないので翌日の手術説明はなし。
一番気になっていたのは「何時に手術?」
これすらわからない(笑)
1月にこの日程を予約した時、先生に「5/7の夕方は?」と言われていたので、まぁそうなんだろうなと。
お昼寝できるのもきっと今日が最後だ・・・とばかりにほとんど日中寝てました

2015年5月7日
帝王切開の時間はまだわからないけど、たぶん夕方だと思っていたので
旦那っちと私の母には「お昼に来て」と頼んでいました。
連休明け初日に仕事休みづらいだろうからと、旦那っちには午後半休をとってもらったのです。
午前中はお腹にモニターつけて心音チェックしたり点滴も始まったりしたけれど
病室で旦那っちと息子っちにお手紙書いたり、普通にフェイスブックにコメント書いたりしながら
一人でのんびり過ごしていました。

10時過ぎに先生の診察がありましたが、私の主治医は産婦人科の中でもエライ先生だったので
若い女医さんがお二人(そのうち一人はこの日から研修スタートの先生)で担当。
私、この時点での一番の心配は「胎児が小さいのではないか?」という不安。
だって、二ヶ月近く私の体重横ばいで増えなかったんだもの

エコーでおたまちゃん(この時点では名前を決めていなかったのでおたまちゃんと呼んでいた)が
元気なことはわかったけれど、推定の体重が2200とか言われてドキドキ。
えーーーっ
って心配そうな私の様子に、もうひとりの女医さんが測りなおしてくれて
2700くらいあるわよ、大丈夫って。どちらを信用すれば良いのやら・・。
でも、小さくたってなんだって今日産むのだから!と覚悟を決め。

12時すぎ。
お昼ご飯はなしですが、点滴の様子を見に来た看護師さんに「ご家族は?」と聞かれ
夕方の手術って聞いていたので、お昼過ぎに来てって頼みました~
と答え。
とりあえず13時まで動きはないのでのんびりしててね~って感じだったので
午前中で仕事が終わったはずの旦那っちにも「お昼ご飯ゆっくり食べておいでよ」なんてラインで連絡

ところがところが。
12:35頃に看護師さん駆け込んでくる!
まりあさん!!!13時から手術始めます。準備お願いします。
ほえーーー。大変!まだ誰も来てないし(笑)
旦那っちに慌てて電話。どうやらご飯を食べるためにお店に入ったところだったとか。
すぐ来てーすぐに!!
母にも電話。こちらはもう病院についていたけど、ロビーの人の多さに圧倒されてうろうろしていたらしい。
二人が病室に到着したのが12:50
「そろそろいきますよ~」と看護師さんが迎えにきたのとほぼ同時。
うわぁ。間に合って良かった。

手術室に入る前に扉の前で記念撮影
(笑)大きなお腹で最後の写真です。
陣痛迎えて出産する自然分娩のママさんはこんな呑気なことしないよな・・とか思いながら。

手術室に入ってからは前回(2012年に子宮筋腫の手術しました)と同じように
体にいろんなものをくっつけられて、皆さんガシャガシャと準備中。
びっくりするくらい大勢の人がいて、出産ってこんなにたくさんの人にお手伝いいただくのか?と。
もしかしたら研修中の人とか混ざっていたのかもしれませんね。

時間通りに主治医の先生到着
「まりあさーん、写真撮ってたね。気持ちに余裕があっていいね~(笑)」って
ありゃ、先生、どこで見てたの(笑)

帝王切開の時、腰にうつ麻酔が痛いとか聞いたことがありますが
正直そんなに大変ではありませんでした。
不妊治療中採血は毎回だしホルモン注射もうちまくったし、なにより麻酔なしの採卵も経験してますもの。

麻酔が効いているかどうかってどうやって確認するんだろう?とぼーっと考えていたら
主治医の先生がスタッフの皆さんに「もたもたしすぎ!」と一喝。
ひやーー。おそらく連休明け最初の手術。休みボケとか勘弁してね~!
それにしても、確かに時間かかってたもんな~

ようやく準備が整い手術スタート。
主治医の先生が最初に手術名を言うのですが、
私の場合は「子宮筋腫の手術をした後の帝王切開」みたいなことを言っていました。
子宮を手術したことがあると出産時に破裂しやすいとも言いますし
全員がそのことを認識できるようにきちんと言葉にするんだなぁって妙に感心。

手術中は全然痛くなかったです。麻酔してるので当たり前だけど。
意識ははっきりしているのでとってもヘンな感じ。
私、ドラマで手術のシーンとかも怖くて見ていられないのですが
いま私のお腹はどうなってるんだろう・・・??って想像してしまう。

痛くはないけど引っ張られる感覚はある。
ぐいぐいー、ぐいーん。何引っ張ってるの?
しかも、先生方がおしゃべりを始めました。
「私、学生時代は北海道で・・」「おー、北海道といえば○○先生がね・・」
えーー
そういう話は休憩時間にしたら??ってちょっと思ったけど
でも、手術中余計な緊張することなくすすめるには、雑談しながらくらいがちょうど良いのか?
病院によっては医師が好きな音楽かけながらってところもあるって言うし。
私の頭の中でもぐるぐる呑気にいろんなことを考えてました。
手術中の様子を細かく言われても怖いし、常に話しかけられても鬱陶しいし
うん、やっぱり先生同士雑談が正解かぁって(笑)

なんだか他人事のような感覚で少しうつらうつらし始めた時
「もうすぐですよ~」と声をかけられ、スタッフの動きも慌ただしくなる。

はい、おめでとうございまーす!
うん??うん????どこどこ、おたまちゃんどこ??
おめでとうと言われてもまだ状況がわからない。まずは産声があがらないと!!
と、そのとき元気なおぎゃー
の声が出ました!
あぁ、良かった。
臨月入る前くらいから「急に明るいところに出たら、息を吸って吐いて、おぎゃーって泣くんだよ!今から練習しようね~、おぎゃーー!!」って、毎日一緒に練習していたのです(笑)
帝王切開の子供は産道を通ってこないので、自分が生まれたことわからないとどこかで読んだので。

手術室いっぱいに響く声に「声大きすぎじゃない?」とちょっとおかしくなり。
その後いよいよ初対面。
私は腕も固定されていますので、触ることはできません。
でも、横に連れてこられたおたまちゃんの小さいこと小さいこと!
「無事に生まれてこられたね~、大きくなろうね~、ありがとう」とか声をかけたような気がします。

13:36に出産。手術室に入ってから30分ちょいです。
その後5分くらいで胎盤も出ました。

お腹を塞ぐ処置をしている間に、女医さんに「元気な赤ちゃんでしたね~」「名前はもう決まっているの?」
と聞かれました。
この時点でまだ名前は決めていなくて、使いたい漢字だけ二つ候補がありました。
さっき初めて見たおたまちゃんがあまりに小さかったので、「大」という漢字を使いたいと咄嗟に浮かび
候補の一つと大を組み合わせた名前がいいなぁって先生にはお話しました。
このあと退院する日まで毎日旦那っちと命名会議を繰り広げて大変だったんですけどね(笑)

お腹、綺麗に縫っておきましたよ~。二人目帝王切開も全然大丈夫ですからね!と先生に言われ
手術終了!無事出産してからの処置も20分くらいでした。
なんとも呑気なあっという間の帝王切開術(笑)

その後経過をしばらく見るためのお部屋で30分くらい休んでから病室へ。

さて、私が手術室に入ってからそのまま手術室前のロビーで待機だった旦那っちと母。
私が息子っちと初対面してからほどなく、手術室を出て計測室に向かう時に
ロビーで初対面となったそうです。
この場所、携帯電話使用可能エリアとなっているので、産科だけでなく他の科に入院している患者さんも
よく利用していますし、入院患者の家族の方などもよくソファに座っているのです。
そこに生まれたての赤ちゃんが登場するわけですから、うちの旦那っちと母だけでなく
その場にいた人が代わる代わる覗き込んできたそうな(笑)
生まれてそうそうたくさんの人に声かけてもらって良かったねぇ~。

その後計測室に入ってからは旦那っちがビデオをまわしておりました
へその緒を切って、体重測って身長測って。
バタバタ動くので体重は何度も測りなおしてました(笑)

イメージ 1

小さいのでは?との心配をよそに、体重は2864g、身長は46.4cmの立派な男の子。
このビデオを夕方見せてもらい、話を聞いて本当に安心しましたよ。
計測のあと、看護師さんから旦那っちに
「ご確認をお願いします」「頭は丸いです、目が二つ、鼻の穴が二つ
口が一つ、中に異常はありません、指は1、2、3、4、5本・・」って
細かく確認するのですね~。なるほどー。

かくして、あっという間の出産。
術後の経過も本当に順調で、お腹の傷が痛かったのも翌々日くらいまで。
今ももう全然痛くも痒くもありません。

今季の人気ドラマ「コウノドリ」を見ていて、妊娠出産は人それぞれだし
どの母親もどの子供も命をかけて産み、生まれてくると改めて思いました。
私はほんと呑気な妊婦で、緊張感のないお産だったなぁ
きっとその分、息子っちが頑張ったんだよね。

子宮の手術をしたことで自然分娩ができないと言われた時は
やっぱり残念な気持ちが強かったですが
帝王切開でも自然分娩でも健康な状態で子供を産むのが大切であり大変なことにはかわりないし
その後の育児に関しては本当になんの差もありません。
もし、予定帝王切開になって落ち込んでいる人がいたら、安心してね。

あれから七ヶ月半。
試行錯誤の子育てはまだまだこれからも続きますが
とにかく今年はこんなに素敵な宝物を神様からいただけて
本当に本当に嬉しかったです。

イメージ 2


今日の息子っち
それにしても大きくなったね(笑)

これからも旦那っちと一緒に子育て楽しみながらがんばるぞ!